2017/06/12
6月11日(日)に同僚と4人でサイクリングに行きました。
私より後に新任インストラクターがこの1年で8人も入ってきて、新卒の彼らはもちろん車を買う余裕はないので、この春からこぞって5人が自転車を買いました。
私は、1月にオーダーした自転車が3月に日本の実家に届き、船便で送って5月に手元に届きました。注文してから4か月は長すぎ(・・;)
これまでちょこちょこ散歩がてら、みんなで近場にサイクリング行っていましたが、本格的に遠出するのはみんな初めて。
しかも、前日のグループチャットで持ち物は、ゴ(民族衣装)と流れてきました(笑)
いやいやいや、他にもっとあるだろうと思いつつも、重たくて嵩張る民族衣装を渋々自転車に積みました。
朝9時、彼らにしては珍しくオンタイムでうちに現れ、てっきりブータンタイムだと思っていた私は10分程彼らを待たせて出発しました。いまや私がすっかりブータン人!?
村内のゆるやかな下りを十数キロ走ると、途中から峠道の登り坂が5キロほど続きます。
その峠の入口で1人の自転車がまさかのパンク。
彼はたまたま来たピックアップトラックをヒッチハイクし自転車を乗せて先に行きました。
私たちは、ゆっくり登り坂を進みます。
いいえ、私だけ超絶ゆっくり進みました。
高地トレーニングしたい人は羨ましがるでしょうが、もともと標高が2800~3000mありますから、私はちょっとした坂でゼーゼー息はあがるし、汗だく。挙句の果てに頭がクラクラします。
昔はそこそこ体力はあるほうでしたが、JICAの派遣前訓練以降、つまり約1年全く運動していませんでしたので、足も全くついてきません。
そんなこんな、下り坂では一番早くても、ちょっとでも登り坂になればあっという間にみんなに置いていかれます。かつての栄光はどこへやら。
彼らはしょっちゅう転倒して怪我をするので、腕前こそ下手ですが体力はあります。
といっても、彼らは20代前半の若者ですからね。まあ、そう思ったらそこそこがんばっていますよ、元お兄さんも。
キキ・ラ(峠)
パンクした彼は、峠を少し下ったところが車の行き先だったので、そこで降ろされて待っていました。
しばらくヒッチハイクを試みましたが、車が全く通らず。まあ、仮に来てもかなりの確率で軽自動車なので、自転車を積み込むのは至難の業。
私が持っている何件かのタクシードライバーの電話番号に電話して、1台が運よく手配でき、自動車修理工場で落ち合うことに。
なぜ自動車修理工場かというと、街には自転車屋が1件もないからです。自転車すら売っていません。
街の自動車修理工場までは、大半下り坂だったので、タクシーとほぼ同時に到着。
しかし、1人がなかなかやってきません。
15分程遅れてやってきた彼は、転倒して服が破れて手から血を流していました。
彼の治療を施し、自転車の修理を待ちますが、忙しそうで誰も相手にしてくれません。
仕方ないので、私がそこらへんにおちている工具を使ってタイヤからチューブを外してパンク箇所を特定し、ゴム糊とパッチをくれって言ったら、やっと手伝ってくれました。
パンク修理後、転倒した彼の破れたズボンを買い替えるために洋服屋へ行き、その後は早めの昼食タイム。
トラブルがあってもなんだかんだ彼らのテンションは高く、予定にはなかった「Mebar Tso」を行き先として追加。
私ももともと行きたかった場所ではありますが、距離は10キロ弱で道はフラットという彼らの言葉を信じてついていきましたが、まあ、そんな容易ではありませんでした(笑)
「Mebar Tso」は川ですが、彼ら的には信仰のポイントで、断崖絶壁から見る川は迫力があります。
その昔、高僧がバターランプを持って水中に入り、あがってきてもその火が消えなかったとのことです。
その断崖絶壁で写真を撮りましたが、彼らは高いところが苦手なようでしたが、みんな笑顔(*^_^*)
その後、一旦街方向に戻り、トータル約1時間弱かけて寺院 「ケンチョスム・ラカン」に到着。
ここで持参した民族衣装をまとい参拝。
そしてその後はしばらく民族衣装を来たまま走り「タムシンゴエンパ」、吊り橋を渡って「クジェ・ラカン」を参拝しました。
再び街に戻った頃には、もう足がガクガク。乗って帰れる気がしませんでしたが、せっかく街にきたこともあり、私は任地では手に入らない野菜や果物を買い、荷物に押し込み、
「ああ、トマトも欲しい。」
でもこれ以上重たくなったらマジで帰れないかもしれないと断念()
おやつにみんなでピザを3キレずつつまんで、任地まで戻りはじめました。
まず難関となるのが10キロ弱の峠道、「キキ・ラ」
若者はぐんぐん走って先へ行ってしまいますが、私は再びゼーゼーと息をきらして汗だく。
一番軽いギヤで走っても辛くて押して歩こうか悩むところでしたが、ギリギリのところで戦い約1時間後、峠に到着しました。
峠を少し下ると、あとは比較的なだらかなはずの登り坂が続きますが、もう体力の限界。おしりも痛くて限界。
残念ながらギブアップという選択肢はないので、ゆっくりゆっくり走って帰ってきました。
約90キロ弱のサイクリングでした。1Kg痩せました。
日本みたいにコンビニはおろか、店が少ないので何かあった時の恐怖感はありますが仲間がいると安心です。
何よりも日本では味わえない景色の中を走れる爽快感はたまりません。
もっと痩せなきゃだけど、もう時間がありません。
来週月曜日の健康診断、う~ 心配でたまらん。
強制送還だけはなりませんように。