2017/06/12
ブータンに来て10か月が経ちます。
この1か月もまた、バタバタとしていました。まあ、充実していたということで。
4月13日(木)~24日(月)にかけて、出張に行ってきました。
同期隊員のK氏は、プナカ県にある Technical Training Institute Kurutang (以下TTI-Kurutang) の工作機械コースのインストラクターとして活動しています。
私は、ブムタン県にある Technical Training Institute Chumey(以下TTI-Chumey) の配管コースのインストラクターとして活動しています。
↑ K氏 と 私
職種こそ違えど、同じ省庁の同じ管轄なのにも関わらず、各訓練校の横のつながりはあまり強くありません。また、お互いの話しを擦り合わせると、どうやら雰囲気もかなり違うようです。
そんなこんなで、K氏が他の訓練校を視察する出張を企画したので、私は有難くそれに便乗させてもらうことが出来ました。
当初予定では、4月8日(土)に私がバスで、K氏が活動している TTI-Kurutang に向かう予定でしたが、向かっている最中、2時間かけて隣のトンサ県に辿り着いたところ、この先の道が土砂崩れで3日間の通行止めという知らせを受け、泣く泣く任地に戻りました。
その後、K氏と配属先の副校長とドライバーが12日(水)に私の任地を訪れ、翌13日からブータンの東部へと向かいました。
↑ Himalayan Monal キジの仲間のようです。
訪問先① タシガン県 TTI-Rangjung
訪問先② タシヤンツェ県 Trashiyangtse Institute for Zorig Chusum
訪問先③ プナカ県 TTI-Kurutang
訪問先④ ウォンディ-フォダン県 TTI-Samtang
それぞれの学校でいろいろな違いを見ることができました。
いいところも悪いところもたくさんありました。
出張の目的(調査内容)としては、5Sや労働安全衛生が出来ているのか、施設や設備を含めた学習環境の整備状況をみることでした。
私の任地の TTI-Chumey は、省庁から5S、5S、5Sと5Sをプッシュされているため、ポスターを作って貼ったりしていますが、5S活動は全く出来ていません。ポスターを作ることが5Sの活動なのか!? とショックを受けたくらいで。
他もそんなもんなのかなあ・・・ と予想していたら、いい意味で期待を裏切られました。
「これはマズイ・・・。 ウチの学校でもちゃんと理解してもらい、5S活動を取り入れなければ。。。」
出張から帰ってきたらもちろん、みんなから感想を聞かれます。
「5Sや労働安全衛生がしっかりできているところもあったから、私達は見習って取り入れないといけない」 というと、
何人かのインストラクターは、 「う~ん、なるほど」 と同意してくれたのですが。
肝心の〇長は、「ただ教室の見た目が綺麗なだけでしょ。あそこはそういうのが得意だから。 現場でできなきゃ意味がないんだよ。」
と他の学校の評価を蹴落とすばかり。
いやいやいや、いいんだよ、見た目が綺麗なだけでも全然いい。全く出来ていないウチより100倍いい。
そもそもうちの訓練生だって現場で整理整頓が出来ていないどころか、平気でゴミをその辺に捨てたり、工具を乱雑に扱ったりするじゃん。
ちゃんと5Sを理解していないのは~ あなたですよ!!
5Sと労働安全衛生の違いをわかっていないじゃん。労働安全衛生に関することなのに、5Sをちゃんとしろと言うばかりで、私は何度か
「それは5Sじゃなくて労働安全衛生ですよ!!」
と言ったりしているのですが変化はありません。
近いうちにインストラクター向けのワークショップを開催したいと思っているので、今回の出張で得られたことは、ケーススタディーとして利用するつもりです。
おまけ タシガン県 Rangjung Central School 運動会
先輩隊員が活動している学校で運動会をするということで、お邪魔して見学させてもらいました。
ちゃっかりリレーに参加させてもらいました(*^_^*)
さいごに
この出張の途中で、愛犬の りん の訃報を受け取りました。
1人暮らしにも関わらず犬を飼っていましたが、それでもサラリーマンではなかったので、そこそこ一緒にいる時間はありました。
ペット売り場で出会って、連れて帰ってくれといわんばかりの眼差しとなめなめ攻撃にすっかりおちてしまい、連れて帰ってしまったのが約7年前。
その後の生活が激変したことは言うまでもありません。
東日本大震災の時には仮設住宅の建設に携わりましたが、その時も預かってくれる人が見つからず、被災地に連れて行き数か月間 りんと車中生活をしました。
りん が原因で彼女と別れたこともあります。
協力隊への受験も悩みましたが、タイミング的に今を逃したらもう先がないと思い受験し、合格しました。
合格通知を受け取ってから預かってくれる方を探しはじめましたが、2016年になっても預かり先が見つからず、最後に一縷の望みをかけてフェイスブックで拡散してもらい、九州の方と繋がり、預かってもらうことが出来ました。
しかし、あまりもの環境の変化に耐えられなかったようで、8年という短すぎる生涯を閉じました。
悪さはするけど、甘えん坊でさみしがり屋で、常にくっついていないと安心できない りん。
お手もおかわりも伏せも一芸も出来たし、ボールを投げてとってくる遊びが大好きだった りん。
テレビに夢中になっていると、テレビに嫉妬し、テレビの前でジャンプをはじめる りん。
本当はおなかがすいているのに、私に付き合って昼まで一緒に寝てくれた りん。
ブータンに連れてくるという選択肢を選ばなかった自分を責めています。 本当に申し訳ない。ごめんね、りん。
ブータンで信じられているように、来世でまた逢えることを切に願います。
いままでたくさんの思い出をありがとう