2017/06/12
■ホームステイ 概要
8月1日(月)、3泊4日で、空港のある街「パロ」にホームステイに行ってきました。
国際空港こそあれど、1日数本飛び交うのみで、基本的に田舎です。
ホームステイをアレンジしてくれたペマさん、そして私のお世話になったホームステイ先のみなさんからは、本当にたくさんんのおもてなしを頂戴しました。
ブータンの一般家庭の暮らしは、本当にシンプルです。
余計な物はありません。必要最低限の物で生活しています。
食べ物もシンプルですが、量は多いです。それが、ブータンのおもてなしの1つでもあります。
日本では、断捨離、ミニマリストなる生活がクローズアップされたりしますが、最低限の物で生活するスタイルは、かつての日本の暮らしもそうだったと思います。
↑ ホームステイ先
↑ 私の寝室
↑ リビング 14インチ ソニーのブラウン管テレビ
建物は、木造の建物で、隙間だらけです。
窓ガラスはありません。
網は貼ってありますが、穴もあいてますし、窓を閉めるという動作は、木製の木戸を閉めるので、部屋が暗くなります。
トイレは、日本の和式トイレと同じようにしゃがんで使います。
お風呂は、どれくらいのペースで使うのかわかりません。
シャワーもありません。お湯も出ません。
私は、毎朝、蛇口で頭を洗い、タオルで身体を拭きました。
各家には、仏間があります。基本的には私たちゲストは仏間で寝泊まりさせてもらいました。
私のステイ先では、おじいちゃんが敬虔な仏教徒でしたので、お経を唱えながら突然部屋に入ってきては、お祈りをします。
今回、特別に貧しい家庭を選んで行ったわけではありません。これが、ブータンの一般の家庭です。
それでは、ホームステイの詳細をご紹介ヽ(^。^)ノ
8月1日(月) ホームステイ1日目
ドミトリーを8:30に出て、30分程歩いて長距離タクシー乗り場に行きます。
私たちの集団を見るやいなや、タクシードライバー達が集まってきて、囲まれてしまいます。
私たちが8人に対して、ドライバーが10人くらい(笑)
ぶっちゃけどのドライバーでも値段が同じであればよかったので、自分に話しかけてきた彼に付いて行きました。
そこには、ボロいクルマときれいなクルマと2台並んでいて、うわぁ ボロだったらキツいなぁと思ってたら、綺麗なほうで、ひと安心。車種は、日本ではエブリープラスになるかな。
10時出発の予定が、あっけなくタクシーに乗れたので、9時過ぎには、ティンプーを出発しました。
ここのところ、雨ばかりだったので、時々晴れて青空がのぞき、とてもすがすがしいスタート。
景色を堪能していたら、あっという間にパロの空港近くまで来ました。
しかし、空港近くで何故だかしばらく停車。
10分近く待っていたら、飛行機が離陸。どうやら、飛行機が無事に飛び立つまで通行禁止になる模様。。。
ほどなくして、指定の待ち合わせ場所に到着。
そして、コーディネーターのペマさんが歩いてやってきました。
ホームステイの詳細を全く聞かされていなかった自分たち。
そこから更に車に乗り込み、各家に放置されるのかとおもいきや、てくてく動物が歩いている道を歩き、田んぼのあぜ道などを歩きます。
なぜかそんな先に小さな集落があり、そこの集落が私たちのホームステイ先でした。
空港のすぐ裏ですが(^_^;)
その後もホームステイ期間中のプログラムを知らされるでもなく、ただただゆったりお茶をしながらブータンタイムを過ごします。
ブータンの果物は農薬を使っていないので、皮ごと食べることができます!!
そして、ランチタイム。
そんな辛くない料理でひと安心。
ランチ後も、ペマさん宅でゆったり過ごして、その後、各メンバーのホームステイ先まで歩き、それぞれ見学。
最後の最後に自分のステイ先、ショウキさん家にお邪魔する。
訪ねた時は、おじいちゃんとおかあさんと少年が2人の計4人がいました。
荷物を置かせてもらい、再びペマさん宅に戻ってお茶をしまして、明日の予定などを聞きますが、特に決めてなかったようで、何がしたい??
など、聞き返されるくらいでざっくり($・・)/~~~
その後、ステイ先に戻ると、お姉ちゃんが一人増えていてひと安心。彼女は、流暢で綺麗な英語で話してくれます。しかもルックスは、ほぼ日本人。
しかし、おじいちゃんはもちろんのこと、おかあさんもほとんど英語が話せません。
お姉ちゃん(Ugyen)に家族全員の名前を教えてもらって、ひと安心。
料理の様子も見学させてもらいました。が、子猫がかわいくて一緒にじゃれて遊んでしまいました。
キッチンから戻ると、一番上のお兄ちゃんが帰ってきました。また、彼も好青年。ここの家族は、美男美女が揃っています。
しばらくして食事を頂きました。おそらく、私(客人)のために、お肉を用意してくれた模様。
牛肉煮込みカレーを作ってくれました。でも、カレー粉は使ってません。
辛みに入れたのは、パウダー状の唐辛子のみ(^_^;) だから色がほんのり? 赤い。
でも、大量に入れたわけではなかったので、そんなに辛くはありませんでした。
↑ あ~ ピントが水に合ってる・・・(ーー;)
食事後は、自分が持ってきた本を使って子ども達が私にゾンカレッスンをしてくれました。
本持ってきてよかった~
20時半頃から、何度も眠くなったら寝てくれと言ってくるので、21時過ぎには、イエスと応えて部屋に入りました。眠くないケドね(^_^.)
夕食後から部屋に入るまで、お風呂どころか歯磨きすらすすめられなかった(笑)
22時過ぎに一度部屋を出て、トイレと歯磨きを済ませて布団に入りました。
8月2日(火) ホームステイ2日目
朝6:30に目覚ましをかけましたが、二度寝をしてしまいます。
すると、おじいちゃんが入ってきて、お祈りが始まりました。時刻は7:00。
お香などを炊くので、部屋はすぐにに煙たくなりました。
お経を唱えているので、声もかけられず、とりあえず部屋を出てトイレに行き、顔を洗ってみんなに挨拶。
ほどなくして、朝食が出てきました。
キャベツのサラダが食える〰 とおもいきや、塩辛さとHotな辛さで食べられない。
しかも、ご飯の量も昨晩並みに盛られて、朝からそんなに食えないよ~(@_@;)
キャベツもご飯も残してしまいましたm(__)m
ところで、もうすぐブータンに来て1か月だというのに、初めてブータン式(日本でいう和式タイプ)のトイレを使いました。
(以前、タイを旅した時もも同じタイプがありましたが、トイレットペーパーのなかったし、我慢してトライしませんでした。)
↑ 流す時は、オケに水を汲んで流します。
で、しゃがんでみますが、ホームステイ先のトイレの便器が、なぜか壁にめっちゃ近いので、日本式に壁に向かって座ると、おしりが便器からはみ出てしまうため、う○○が便器内に着地しないと思われます。しばらく考えてみて、逆向き、つまり壁におしりを向けてしゃがんでみたら正解!!
ちゃんと右側の手の届くところに私のために用意してくれたであろうトイレットペーパーが、そして、左手前には みなさんが使うであろう水が貯めてあるバケツと手オケが届きます。
これで、謎がひとつ溶けました。
たまに日本の和式トイレで、訳の解らないところにう○○がついていることがあります。
これは、あきらかにこちらのアジア方式を使う人たちが、いつも通りにしたことで、付いてしまった汚物であることを。
まぁ、そもそも日本国内も和式が減ったことで経験したことのない小学生が、和式トイレで大が出来ないことが問題になってるくらいですから、外国人がやったと決めつけることは出来ませんが(笑)
ゆったりまったりして、9時前に家を出ると、一番下の男の子(BuBu)がコーディネーターのペマ家まで案内してくれた。
ペマさん宅でも、少しゆっくり過ごしてから、パロゾンまで歩いて出掛けました。
案内人は、ペマさんの娘さんがしてくれました。
ゾンは省庁なので、そんなに見どころがたくさんあるわけではありませんが、高台にあるため、パロの街並みを一望でき、景色はとてもいいです。
さて、ここから戻ってから少しトラブル。結局、昨日から詳しいプログラムを聞いてなかったので、昼は一旦解散、各ステイ先でご飯を食べて、再集合するとのこと。
中には、昼ご飯はたぶんいらないよ~ って、出てきたメンバーもいたし、自分は何も言わずに出てきたけど、同じようにみんなとどこかで食べるのだと思っていたので、本当に昼ごはんにありつけるのか心配しながら戻ったが、ちゃんと用意してもらえました。
ご飯のうえにのっているのは、唐辛子パウダーで味付けをしたブータン流たまご焼き??
昼食後は一番下の男の子(ブブ)や近所の子と遊んでたら、あっという間に時間が過ぎます。
子どもと遊ぶのは大好きです。言葉が通じなくても、なんとかなるからヽ(^。^)ノ
ただ、現地語(ゾンカ)でひたすら話しかけられても、全く理解出来ず、ただただ笑顔をキープ。
しかし、日本のアニメ文化は、ブータンにもしっかり根づいている。
まだ、テレビ放送が始まって20年足らずだというのに。
ブータンのテレビ放送は、ケーブルテレビとのこと。その多くのチャンネルがインドからの放送をそのまま流しているらしい。
もちろん、先日訪れたブータンのテレビ局の番組もあるが、2チャンネルのみ。
ドラえもんは、ヒンドゥー語で毎日長時間やってるし、忍者ハットリくんは英語でやってるし、ポケモンやナルトも知っている。
長女が帰ってきてから、彼女の教科書を見せてもらいました。
彼女は15歳なので、日本の高校1年生にあたります。
現地語(ゾンカ)以外の教科書は、すべて英語で書かれています。
勉強する内容もかなり幅広く深い。
理科系は、科学、物理、生物の3教科。パソコンの授業もあります。英語は、長文だったりポエムだったり。
かなりの量だったので、これらの教科書を3年間かけてやるのかと聞いたら、1年でやるとのこと。
これまたビックリ。日本より勉強する量、多いんじゃないか・・・
しかも、これだけの量を英語でやれば、英語なんて自然と話せるようになるに決まっている。
美術や体育などの教科はわからないが、結論から言えば、ブータン人はこれだけのもの科目(勉強)をマスターすれば、日本の高校生より賢くなるし、英語もペラペラになるだし、ガンガン世界に出ていってもおかしくない人材が、たくさんいるはず。
なのにあまり出て行かないのは、彼らが心の底からブータンを愛していて、この国に居たいという気持ちのほうが強いからなのだろうか。いつか、彼らに聞いてみたい。
ところで、ブータンは教育は無料で、教科書も支給されるけど新品ではない。
前の学年が使ったものをそのまま使う。つまり、完全にリユースであり、それが何年も繰り返されるので、ボロボロでページが破けていたり、いたずら書きがあったり、あちこちセロハンテープで補修したあったりと、ひどいありさまだった。パソコンの教科書に至っては、内容がウィンドウズ95,98で書かれていた。
でも、途上国では教科書すらまともにないという話しも聞く。だから、まだブータンはいいほうなのかもしれない。
日本では、新品の教科書を当たり前のようにもらって、しかも使い終わったらすぐに捨ててしまう人もいる。本当に恵まれているのかどうか、わからなくなってきた。
夕食までは、次男(カカ)がひたすらゾンカレッスンをしてくれたが、頭に残らない(っ´ω`c)
夕食後は、スマホにある写真をPCに移動して見せたが、そんなに日本や日本人の私に興味があるわけではないようだった。
とすると、ブータン人は、子どもの頃から強く自国に誇りを持っているのか。
そんなこんなで、前日と同じように21時過ぎには、部屋に入って就寝準備。
8月3日(水) ホームステイ3日目
朝、6:30に目覚ましを鳴らしたが、再び二度寝。
うとうとして、6:50になってそろそろ起きなきゃと思ったら、おじいちゃん、今日はフライングで部屋に入ってきてお祈り始めた(^-^;)
トイレ行って顔を洗って、身体を拭いてしばらくしたら朝食。
やっぱりめっちゃ多いよ~
また、残してしまった。まあ、にゃんこやわんこのご飯になるんだろうけど。
ゆっくりまったりしてから、ペマさん宅へ。
今日は、ブータンの農業の父、西岡京治さんの功績を称えた、チョルテンへ行くことになっていた。
クルマ2台に別れて、ダショー西岡チョルテンへ向かう。
チョルテンは、パロの街が見渡せる山の上にあるので、見晴らしがよく、棚田が綺麗です。
チョルテンでお参りをしました。
コーディネーターのペマさんいわく、今はこのあたりの各家には、りんごの木が植わっているが、20~30年前にはなかった風景とのこと。
すべて、西岡さんがブータンのために農業を伝えてくれたからだと。
チョルテンの後に訪れた、小さなミュージアムも西岡さんの功績が残されていました。
ミュージアムには、西岡さんがブータンにやってきて4年くらいの時の映像が記録されており、16ミリフィルムの映写機で見せてもらうことができました。
西岡さんはその後生涯ブータンの農業改革に尽力され、外国人で初めてダショーという称号を頂いています。現在に至っても外国人でダショーの称号をもらっている人はいません。
西岡さんは、ブータンと日本の架け橋となってくれた第一人者です。西岡さんのおかげで、今、自分たちがここにいると思うと、同じ日本人として誇り感じ、言葉に言い表せないほどの尊敬の念を抱きました。
西岡さんの映像を観たあとに、となりの建物で働く同期のシニアボランティアに逢って、少しティータイム。
お昼は、ステイ先に戻りブータンランチを堪能。
午後は、少し日が傾いてから裏山に登り、景色を堪能する。
お散歩から帰ってきてからは、ブータン式甘酒やビールを飲みながら、一同で団らん。
19時頃に家に戻って、一番下の子(ブブ)と遊んだりご飯を食べたり、算数を教えたり。
彼(写真真ん中)はどうやら算数が苦手らしい。勉強が嫌いでお母さんにノートを見られて、怒られて・・・(笑)
夜は、虫刺されが痒くてなかなか寝付けなかった(@_@;)
8月5日(木) ホームステイ4日目
今日こそは、おじいちゃんが入ってくる前に部屋を出ようと、同じく6:30に目覚ましをかけて、6:45には部屋を出た。
しかし、この日、おじいちゃんは部屋に入ってこないばかりか、最後まで見かけることはなかった。
どうやら、どこかへ出掛けてしまったらしい。
昨日まではすぐに朝食が出てきたが、その通りに食べてしまうと、子ども達とのお別れがちゃんと出来ないので、今日は8時以降にしてほしいとお願いしました。
ところが、部屋で着替えている間に、次男(カカ)は行ってしまったようで、全員の見送りができなかったのが残念(T_T)
残りの3人も、意外とあっさりの別れで(笑)
何かの本で読んだが、ブータン人の別れはあっさりしているとのこと。
縁があれば、また会えるからだとか。
8時を過ぎ、ゆっくり、ゆっくり朝食を頂いたが、やはり多すぎて完食できず。
9時半になり、ホストマザーに現地語で、お礼を言って行こうとすると、荷物を持ってくれ、一緒にコーディネーターのペマさん宅へ。
すると、たくさんの人が集まっていて、どうやらホストマザーで集まってお昼ご飯をふるまってくれるようであった。
ということで、午前中は特にすることもなく、まったりゆっくり。何をするでもなく、ブータンタイムを過ごす。
わんこ も まったり。
昼前には、JICAのスタッフさんとどこかの会社のドライバーさんがやってきて、一緒にお昼ご飯を頂く。
おかあさんたちが腕を振るってくれたおかげで、量は半端なかったが、おいしいので、無理しておなかいっぱい食べて苦しくなる。
食後に集合写真を撮り、ほどなくしてお別れ。
やはり別れは寂しい。
最初にも書きましたが、4日間を通してブータンの一般家庭の暮らしを垣間見ることが出来て、大変いい機会となりました。
ただ、身体中に大量のおみやげを持ちかえることになったのは想定外(T_T)
日本でも犬や猫と暮らす生活をしてきましたが、ダニやノミに噛まれることが皆無だったので、自分はてっきり噛まれても反応しないタイプだと思い込んでいましたが・・・
ところが、実は2日目以降から身体にダニやノミに噛まれたような跡が増えていき、痒くて仕方なく・・・
結果、翌日、病院にお世話になってしまいました。
そんなことがあっても、差し引きしたら充分にプラスなほど、ホームステイは有意義な時間でした。
残すは、任地に移動するのみ。 来週は、どんなことが起こるかな。